極上パイロットの一途な執愛
「あんなに独占欲むき出しにしてても気付かれないなんて、朝比奈機長がちょっとかわいそうに思えてきた」

 蒼真さんが私に独占欲を……?

 成海さんの言葉を信じていいのかわからなくて、頭が混乱してしまう。

「じゃ、俺は戻るから」

 戸惑う私を残し、成海さんはコントロールセンターに戻っていった。

 ひとりきりになり、息を吐き出す。休憩室の窓には、顔を真っ赤にした私が映っていた。


 



 自宅に戻ると、蒼真さんがキッチンに立っていた。

 リビングに入ってきた私に「お疲れ様」と声をかけてくれる。

 蒼真さんの顔を見た途端、休憩室で成海さんから聞いた言葉を思い出し、なんだか落ち着かない気分になった。

 冷静に慣れ。蒼真さんが私に独占欲を抱いているわけがないんだから。
 そう自分に言い聞かせながら、気持ちを切り替える。

「お料理を作ってくれてるんですか?」
「あぁ。かわいい妻に逃げられないように、料理くらいしないと」
「またそういう冗談を言う」

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