極上パイロットの一途な執愛
 感謝の言葉とともに微笑みかけられ、「いえ、とんでもないです」と慌てて頭を下げた。

 彼は小さくうなずくと、ほかのパイロットたちと一緒にゲートのほうへ歩いていく。

 わざわざ感謝の言葉をかけてくれるなんて、優しい人だなぁ。
 感心しながら見送っていると、隣にいた先輩がむっとした表情で私を睨んだ。

「ちょっと、新人のくせになに自分の手柄のような顔をしてるのよ」

 きつい口調でそう言われ、驚いて首を横に振る。

「自分の手柄だなんて……」
「じゃあ、どうして否定しないのよ。私じゃなく先輩のお陰ですって言うべきでしょう?」

 不機嫌さを隠さない彼女に戸惑いながらも、「すみませんでした」と頭を下げた。

「朝比奈副機長に声をかけてもらったからって、調子に乗らないでよ」

 先輩は厳しい口調でそう言うと、大股で歩いていく。

 困惑しながら彼女を追いかけると、同僚が隣にやってきて小声で話しかけてくれた。

「先輩を怒らせちゃったわね」
「私、悪いことをしたでしょうか」
「悪いことっていうか、あの朝比奈副機長に個人的に声をかけてもらったんだもん。反感を買うのも仕方ないわよ」
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