Blue Forest
クララは仕方なくその鳥について行くことにした。小鳥はクララが追い付けるスピードで飛んでいく。そして、崖の近くで飛ぶのを止めた。

「ッ!」

クララの目が見開かれる。崖の下に一人の黒髪の男性が倒れていた。歳は十代中頃から二十代前半に見える。そんな彼は頭から血を流し、意識を失っていた。体のあちこちにもアザや傷が目立っている。

「ここから落ちたの?」

クララは恐る恐る男性に近付く。彼の首に触れると脈を感じた。生きていることにクララは安堵する。それと同時に恐怖を感じた。

(もし、私が化け物だと知られたら……)

仲間と共に自分を殺しに来るかもしれない。両親の最期を思い出し、クララの手が小刻みに震えていく。そんなクララをいつの間にか、森に住む動物たちが取り囲んでいた。まるで、「どうするのか」と決断を迫っているかのように。

「……ミ、シェル……」

クララが迷っていると、男性の口から人の名前が出た。クララの胸がズキンと痛む。
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