総長は、私にだけ甘すぎる。
男たちが引いていく。
何もなかったみたいに。
でも、私は見てしまった。
彼が一瞬だけ私の方を見たこと。
ほんの一瞬。
それなのに。
胸の奥がざわつく。
「……なんで、助けるの」
そう聞こうとしたとき。
彼はもう歩き出していた。
「離れろ」
その一言だけ残して。
なのに――
離れられる気がしなかった。
何もなかったみたいに。
でも、私は見てしまった。
彼が一瞬だけ私の方を見たこと。
ほんの一瞬。
それなのに。
胸の奥がざわつく。
「……なんで、助けるの」
そう聞こうとしたとき。
彼はもう歩き出していた。
「離れろ」
その一言だけ残して。
なのに――
離れられる気がしなかった。