総長は、私にだけ甘すぎる。
校舎裏。

静かになった場所で、ようやく手が離れた。

「……何これ」

息が乱れる。

黒崎蓮は少しだけ黙っていたあと。

「お前は知らなくていい」

そう言った。

でも――

その言い方は、守るというより“隠している”ようだった。
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