紫色の恋をした
「翠」
男の子が私に笑いかける。私の胸が高鳴った。黒川碧(くろかわあおい)。私の好きな人で、私の双子の弟。
「じゃあ、また明日の朝迎えに来るよ」
「わかったわ」
ママはパパと事務的な会話を交わし、ドアが閉められる。私は碧の手を引いた。
「碧、部屋に行こう。ピアノ新しい曲練習し始めたの。聴いてほしい」
「うん。わかったよ」
そんな私と碧を、ママは微笑ましそうに見ている。
「二人とも本当に仲良しね。三年前に初めて会ったとは思えないわ」
私と碧はママに笑いかけ、部屋へと向かう。部屋に入らなきゃ、私たちの秘密の時間は始まらない。
部屋のドアを閉めてすぐ、私と碧の唇が重なる。何度も何度も唇が触れた。まるで、離れていた時間を惜しむように……。
「翠」
碧の少し大きな手が私の頰を撫で、首筋を撫でていく。擽ったい。でも心地いい。その熱のこもった目は、血の繋がった双子の姉に向けるものじゃない。もちろん私が碧に向ける目も同じものだけど。
男の子が私に笑いかける。私の胸が高鳴った。黒川碧(くろかわあおい)。私の好きな人で、私の双子の弟。
「じゃあ、また明日の朝迎えに来るよ」
「わかったわ」
ママはパパと事務的な会話を交わし、ドアが閉められる。私は碧の手を引いた。
「碧、部屋に行こう。ピアノ新しい曲練習し始めたの。聴いてほしい」
「うん。わかったよ」
そんな私と碧を、ママは微笑ましそうに見ている。
「二人とも本当に仲良しね。三年前に初めて会ったとは思えないわ」
私と碧はママに笑いかけ、部屋へと向かう。部屋に入らなきゃ、私たちの秘密の時間は始まらない。
部屋のドアを閉めてすぐ、私と碧の唇が重なる。何度も何度も唇が触れた。まるで、離れていた時間を惜しむように……。
「翠」
碧の少し大きな手が私の頰を撫で、首筋を撫でていく。擽ったい。でも心地いい。その熱のこもった目は、血の繋がった双子の姉に向けるものじゃない。もちろん私が碧に向ける目も同じものだけど。