ぼくと世界とキミ
第三十三話 黒き光を纏う石

木漏れ日の照らす海岸沿いの森の中を、グレノア城に向けて歩いている。

あれからすぐにセレリアを出て、ジル、アシュリー、そしてセリアと俺の四人で、グレノアへと向かう事にした。

ヘタに兵士を引き連れて行けば余計な戦闘が起こると考え、兵士達を置いてセレリアを出発した。

それから身を隠す様に海岸沿いの森の中を徒歩で進み……セレリアを出てから三日目の昼の事だった。
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