第一印象最悪の彼が、最愛の旦那さまになりました
「そう。でもこれからは自己満足で他人の世話をするのは、ほどほどにするべきね。善行を施したつもりで、結局他人に迷惑をかけているんだから」
凛華は千咲をじろりと睨むと、ヒールの音を鳴らして去って行った。
(……なに、今の言い方……酷い)
千咲は呆気にとられていたが、はっとして総務部のフロアに急ぐ。
結局一分遅刻して直属上司から叱責されてしまい、後味の悪さだけが残った。
「そんなことが有ったの? 朝からついてないね」
昼休み。千咲はいつものように休憩スペースで、昼食を取った。食べながら今朝の出来事を報告すると、彩香は顔を曇らせた。
「そうなの。豊原さんにぶつからなかったら遅刻しないで済んだのに」
これで無遅刻無欠勤の記録は途絶えてしまった。だからなんだという訳はないがちょっと残念だ。
「いや、遅刻より問題は豊原さんに目を付けられた方でしょ。彼女気難しくて一度嫌われると何かと目を付けられて大変みたいだよ」
「気難しいとは聞いたことがある。たしかに神経質そうだった。私が悪いんだけど、びっくりするくらい怒ってたし」
間違いなく千咲は最悪の第一印象を与えてしまっただろう。
彩香は周囲を見回してから声を潜める。
「それに彼女は、水無瀬社長を狙っているみたいなの」
凛華は千咲をじろりと睨むと、ヒールの音を鳴らして去って行った。
(……なに、今の言い方……酷い)
千咲は呆気にとられていたが、はっとして総務部のフロアに急ぐ。
結局一分遅刻して直属上司から叱責されてしまい、後味の悪さだけが残った。
「そんなことが有ったの? 朝からついてないね」
昼休み。千咲はいつものように休憩スペースで、昼食を取った。食べながら今朝の出来事を報告すると、彩香は顔を曇らせた。
「そうなの。豊原さんにぶつからなかったら遅刻しないで済んだのに」
これで無遅刻無欠勤の記録は途絶えてしまった。だからなんだという訳はないがちょっと残念だ。
「いや、遅刻より問題は豊原さんに目を付けられた方でしょ。彼女気難しくて一度嫌われると何かと目を付けられて大変みたいだよ」
「気難しいとは聞いたことがある。たしかに神経質そうだった。私が悪いんだけど、びっくりするくらい怒ってたし」
間違いなく千咲は最悪の第一印象を与えてしまっただろう。
彩香は周囲を見回してから声を潜める。
「それに彼女は、水無瀬社長を狙っているみたいなの」