契約から繋がる-Ⅱ-

「…幸せな筈なのにな……何でか…そこまでは俺も知らないんだ…」

「…………………」

「一条が…プロポーズをした次の日に……自殺したんだ……」

「……そんな…」


言葉が出てこない…。
どうして…そんな…。


「一条は恐らく理由を知ってる。俺が聞いても…全く知らん振りでさ」

「……オーナーは……結衣さんの大切な存在に気付いて……プロポーズ…したんですね…」


プロポーズ…。
一生に一度あるかないか…。
オーナー……本気だったんだ…。


< 138 / 231 >

この作品をシェア

pagetop