超能力持ち令嬢ですが冷徹理屈屋公爵に「その力を貸してくれ」と言われて偽装結婚することになりました
「初めまして! オレ、ジョンって言います!」
「妻のシャルロットですわ」
「いやぁ良いっスね、休日にかわいい奥様とデートなんて羨ましいッス」

(デート!?)

シャルロットが驚いて固まっていると、遠くでジョンを呼ぶ声が聞こえて来た。

「いっけね、相棒置いてきちゃったんで戻ります! 失礼しまっス!」

ジョンはテオドールの返事を聞く前に走り去った。
テオドールが小さく溜め息をつく。

「大型犬のように騒がしいヤツだ」
「楽しい方ですわね」

二人が乗った馬車がゆっくりと動き出す。
シャルロットは窓から風景を眺めながら、先ほどのジョンの発言を思い返した。

(事情を知らない人間からはデートに見えるのね。
テオドール様は、以前私がサイコメトリーを使った後は甘いものが食べたくなると言ったから、カフェに寄ってくれただけなのに)

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