もしも、明日世界が終わるなら〜今、I love youを言おう〜
(どうしてこんなことに……)
葉桜杏奈(はざくらあんな)は胸の高鳴りを感じながらグラスを傾け、緊張を誤魔化すようにカクテルを飲み干す。杏奈の隣に座る男性が「いい飲みっぷりだね」と笑った。
「だって、こうでもしなきゃ緊張しちゃう!」
杏奈は男性ーーー小川悠太(おがわゆうた)の方を見る。俳優と言っても信じられるほど華やかな彼の顔は、バーのぼんやりとした照明とカクテルのせいでいつもより妖艶に見えた。
「こういうところ、来るのは初めて?」
悠太が顔を近付けてきた。杏奈はドキドキしながら頷く。
「普段、会社の飲み会とかは居酒屋だし。友達と集まる時も宅飲みが多いし」
「じゃあ、僕は葉桜さんの初めてを貰えたわけだ。嬉しいな」
「なっ……!」
杏奈の顔が一瞬にして赤くなる。悠太から目を離すことができない。目の前にいる彼が、高校の同級生だとは思えなかった。
(高校生の頃の小川くんはもっとこう、可愛い感じだったような……。いつの間にこんなにかっこよくなったんだろう……)
葉桜杏奈(はざくらあんな)は胸の高鳴りを感じながらグラスを傾け、緊張を誤魔化すようにカクテルを飲み干す。杏奈の隣に座る男性が「いい飲みっぷりだね」と笑った。
「だって、こうでもしなきゃ緊張しちゃう!」
杏奈は男性ーーー小川悠太(おがわゆうた)の方を見る。俳優と言っても信じられるほど華やかな彼の顔は、バーのぼんやりとした照明とカクテルのせいでいつもより妖艶に見えた。
「こういうところ、来るのは初めて?」
悠太が顔を近付けてきた。杏奈はドキドキしながら頷く。
「普段、会社の飲み会とかは居酒屋だし。友達と集まる時も宅飲みが多いし」
「じゃあ、僕は葉桜さんの初めてを貰えたわけだ。嬉しいな」
「なっ……!」
杏奈の顔が一瞬にして赤くなる。悠太から目を離すことができない。目の前にいる彼が、高校の同級生だとは思えなかった。
(高校生の頃の小川くんはもっとこう、可愛い感じだったような……。いつの間にこんなにかっこよくなったんだろう……)
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