祝。アフディーとイリオネスの冒険
 イリオネスもまた、この冒険で得た確かな絆と答えを胸に、誇らしげにアフディーを見つめ返します。

 書斎(城)を後にしたアフディーは、不意に振り返ると、何か仕返しをしようと、悪巧みをするような楽しげな表情を浮かべました。

「ウホマイシラバスハレコ!」

 唐突な呪文に、イリオネスは不思議そうに問いかけます。

「……一体、何をしたのですか?」

 アフディーはただ、悪戯っぽく微笑んで。

「内緒じゃ」

 二人が立ち去った後の入り口には、かつてあった『この中に入るべからず――特に、女神アフディーは断固拒否する』という無機質な看板は、もうありません。

 そこには、虹色の光を帯びた文字で、こう刻まれていたのでした。

『祝。アフディーとイリオネスの冒険』と。

 その文字は、神々さえ忘れた永遠の黄昏の中で、いつまでも、静かに眠り続けるのでした。

 おしまい。
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