Marry Me?
Vol.6.店長とのやりとり
「――ミサミサ。もしかして、彼氏出来た?」
新作の商品を黙々と開封していると、不意に、隣で一緒に作業する店長がそんなことを言ってきた。――いや。
「バレてます……?」
「こないだ本社行った辺りかなぁ。ストッキングもパンプスも、ちょっと汚れてんのに、妙に、お肌がつやつやしちゃって。汚れ云々は、須賀ちゃんがしっかり突っ込んでいたからぼくは黙秘したんだけど。……ってごめんこれ、セクハラ発言?」
笑うほかあるまい。
「や。いいです。……見た目の変化とかは、正直に、言って頂いたほうが……。こういう仕事をしている以上、外見にも気を遣うべきですし……」
「それで。そんなに好きなのに、なにを悩んでいるの?」
黒髪で。40歳前後。パーマをかけて、前髪をセンター分けした店長は正直に格好いい。無精ひげがまた似合うんだわ。今日なんかアロハのシャツ着てるもん。アロハ。アロハーアロエードンキー。600円ジェルは神。
頬杖をついて、色めいた眼差しを向ける効果がどれほどアラサー女の心臓を直撃するのか。すこしは、ご考慮願いたい。
新作の商品を黙々と開封していると、不意に、隣で一緒に作業する店長がそんなことを言ってきた。――いや。
「バレてます……?」
「こないだ本社行った辺りかなぁ。ストッキングもパンプスも、ちょっと汚れてんのに、妙に、お肌がつやつやしちゃって。汚れ云々は、須賀ちゃんがしっかり突っ込んでいたからぼくは黙秘したんだけど。……ってごめんこれ、セクハラ発言?」
笑うほかあるまい。
「や。いいです。……見た目の変化とかは、正直に、言って頂いたほうが……。こういう仕事をしている以上、外見にも気を遣うべきですし……」
「それで。そんなに好きなのに、なにを悩んでいるの?」
黒髪で。40歳前後。パーマをかけて、前髪をセンター分けした店長は正直に格好いい。無精ひげがまた似合うんだわ。今日なんかアロハのシャツ着てるもん。アロハ。アロハーアロエードンキー。600円ジェルは神。
頬杖をついて、色めいた眼差しを向ける効果がどれほどアラサー女の心臓を直撃するのか。すこしは、ご考慮願いたい。