おれが、おまえを、可愛くしてやる。
 三年ぶりに会う好きな人はやっぱり、素敵だ。視界がじんわりしかけるが、なんとか、気持ちをコントロールするよう試みる。すると、周りには、

「うわ。浅葱さんじゃないですか! 久しぶりですねー!!」

「きゃー浅葱さん超格好いい……!!」

 ちょっとそれはわたしが言いたかった……んだけど、まあいいか。

 相変わらず浅葱さんは大人気で、いつも――ひとに、囲まれている。……わたしの入る余地なんて、ないな……。

 それからわたしは、会社の同僚女子を見つけて、会話に入り――浅葱さんと話すことはなかった。

 * * *

 年齢が年齢なもので、結婚式には慣れているはずのわたし……で、あるが。

 麗奈。すっごいな……頑張ったんだな。なんと、円卓のテーブルには招待客一人ひとりに、手作りのメッセージカードが添えられていた。うわわ……すっごい……。

 思い切ってそれを読んでみる。

『望海。今日はありがとう。それからおめでとう。
 今日が望海にとって最高の一日になりますように。
 終わったら、四時過ぎかな。みなとみらい公園のこの場所に来てね』
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