おれが、おまえを、可愛くしてやる。
という煩悩を脳みそから追い出して……しかしながら5%くらいは人間誰しも、懊悩に、常に、支配されながら生きているのではないか。業務を遂行し、メンバーの進捗表をチェックする。……うん。椎名くん。きみは、一日で三本プログラムを書き換えている。順調だ。優秀な部下が入ってくれてよかった。プログラミング経験者の理系はやはり、違う。
平常通り、仕事を終え、帰宅の途につく。行きつけの激安スーパーで食材を買う。望海からのメッセはまだか。……なににしよう。暑くなってきたから、冷しゃぶなんてどうだろう。鼻歌でスピッツの『チェリー』なんて歌いながら買って帰り、エコバッグをキッチンに置こうとする――と。
きみが、ソファーに座っていた。「うお」と声が出た。「あれ、帰ってたんだ……どうしたの?」……っていうか、真っ暗な部屋で、電気もつけないで、どうしたんだ?
きみは――泣いていた。ますます混乱する。おれは急ぎ、きみの元へ行き、膝をつくのだが。
「……本当、なの?」
きみの目は真っ赤だった。涙に濡れたきつい眼差しをよこすときみは、
「……蓮二が、『もふパラ』から抜けるって……本当なの?」
平常通り、仕事を終え、帰宅の途につく。行きつけの激安スーパーで食材を買う。望海からのメッセはまだか。……なににしよう。暑くなってきたから、冷しゃぶなんてどうだろう。鼻歌でスピッツの『チェリー』なんて歌いながら買って帰り、エコバッグをキッチンに置こうとする――と。
きみが、ソファーに座っていた。「うお」と声が出た。「あれ、帰ってたんだ……どうしたの?」……っていうか、真っ暗な部屋で、電気もつけないで、どうしたんだ?
きみは――泣いていた。ますます混乱する。おれは急ぎ、きみの元へ行き、膝をつくのだが。
「……本当、なの?」
きみの目は真っ赤だった。涙に濡れたきつい眼差しをよこすときみは、
「……蓮二が、『もふパラ』から抜けるって……本当なの?」