好きでも嫌いでもなく、もうどうでもいい~自称聖女に寝取られたあなたになど、何の価値があるとでも?~

エピローグ 晴れやかな音楽と共に復讐を

 どこまでも上機嫌な聖女は、各国から集められたお酒を振舞われるままに飲んでいた。

 そしてそれは、彼女と組んでいるダレンも同じ。

 ダンスを踊らないキララのせいもあってか、二人はあっという間に酔ってしまったらしい。

 顔を真っ赤にしている二人を危惧した王女殿下の手配で、二人は休憩室へと消えていく。

 私は二人がきちんと部屋に入室したのを確認したあと、柱の陰からそっと部屋を外から見ていた。

 時間にしてどれくらいだろうか。

 広間から流れる優雅な音楽が、一曲、二曲と終わっていく。

「ああ、そろそろ頃合いね」

 そして三曲目が始まる頃、私はゆっくりと動き出した。

< 24 / 30 >

この作品をシェア

pagetop