吸血姫様は逆ハーレムを所望するっ!

5

「四天王の領地はアイラ様が率いる領地以外すべて近隣の国と同盟を結んでおります」
「あの我儘な魔族がよく同盟なんか結んだわね」
「人族魔族平和条約がなければすぐにでも攻撃していたことでしょう」


人族魔族平和条約。
人族は以下の参か条を守ることを誓約する。
壱、人族は魔族の領地を無暗に侵略してはならない。
弐、人族は魔族を利用し戦争を行ってはならない。
参、人族は魔族を尊重し、決して無体を働いてはいけない。
魔族は以下の参か条を守ることを誓約する。
壱、魔族は人族の領地を無暗に侵略してはならない。
弐、魔族は人族を利用し戦争を行ってはならない。
参、魔族は人族を尊重し、決して無体を働いてはいけない。
以上をもって人族魔族の戦争は一次終結とし、人族魔族平和条約を締結する。

人族代表:ヴィクトリー・V・エバン
魔族代表:魔王ノワール


「あれね」
「はい。 人族魔族平和条約の誓約によって人族から話し合いをしたいと言われたらその席につかなくては行けなくなりました」
「”参、魔族は人族を尊重し、決して無体を働いてはいけない。”」
「その通りでございます。 人族は口が達者ですから、上手く他の四天王と同盟を結んだのでございます」
「ふーん」
「だからでしょう。 人族同士の会議ではいつになったらアイラ様と同盟を組めるかと近隣の国は針の筵になっておりました」
「なるほど。 私が眠っていたからね」
「はい。 ”参、人族は魔族を尊重し、決して無体を働いてはいけない。” の誓約がありますから、無暗にアイラ様を起こすこともできなかったのです」
「そう」
「アイラ様が目覚めた今、人族が来たら話し合いをしなければなりません」
「わかってるわ」


まあでも、同盟を結ぶかどうかは私次第ってこと。
あんまり私を甘く見なことね。


「それでその国の王は誰なの?」
「ブライアン六世でございます」
「家族は?」
「奥様が一人、娘と息子が一人ずつでございます」
「そう。 他に情報はあるの?」
「詳しい情報はまだ調べておりませんが…」
「なに?」
「息子のほうですが大変見目麗しいと人族の間では有名のようです」


─ピッシャーン!
と稲妻が私の脳裏にはしる。

そうだ。 ママを殺した王子の国ということですっかり忘れていた。


「詳しい情報は後ほど調べてまいります。 ところでアイラ様、これからどうなさいますか?」
「勿論、逆ハーレムを目指すわよ!」
「かしこまりました。 ところでアイラ様そのぎゃくはーれむとはなんでしょうか?」
「…また後で説明するわよ!」
「かしこまりました」
< 5 / 5 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

ファーストソング

総文字数/45,882

恋愛(純愛)100ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「もって後1年でしょう。」 桜が綺麗な春、静かに担当医に告げられた。 私の目からは涙なんて出なかった。 なのに、当然現れたアイツに振り回されて、 私の日常が全部変わった。 もう涙なんて出ないと思ったのに。 どうしてこんなに涙が溢れるんだろう。 長瀬 千冬(ナガセ チフユ) 17歳 余命宣告された有名な元ネットシンガー × 佐久間 夏輝 (サクマ ナツキ)17歳 歌手になること夢見る男子高校生 『ファーストソング』 最初で最後の恋の歌。 「夏輝、歌って。」
孤独と孤高にサヨナラを

総文字数/6,998

恋愛(ラブコメ)17ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
始めて出会ったのは全国小学生将棋大会決勝。 あれから十年。 一度も彼と指すことは出来なかった。 でも私はついに女性棋士となり、プロの棋戦に出場することに。 初戦には彼の名前があって━? 北園 蓮月(きたぞの はづき) 孤独な女性棋士 × 南 蘭太郎(みなみ らんたろう) 孤高な男性棋士
美青年幼馴染には恋人がいない。

総文字数/14,568

恋愛(純愛)16ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
私の幼馴染は超絶美青年。 でも、そんな彼には一度たりとも恋人が出来たことがない。 私でさえ付き合っている人がいるのに…。 超絶美青年の幼馴染は地味な私。 小説だったらきっとラブストーリーの主役級の関係。 そんな微妙な関係の私たちに彼氏がついに文句を言ってきた━━。 愛を知らない鈍感主人公 橘 薫(タチバナ カオル) 二十三歳 女性 × 好きを知らない美青年幼馴染 黒木 彰(クロキ アキラ) 二十三歳 男性 × 頼れる年上の彼氏 藤田 幸助(フジタ コウスケ) 二十六歳 男性 愛を知らない私と、好きを知らない幼馴染が、 『愛』と『好き』を知るそんな物語。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop