恋愛する気はなかったのに、年下の彼に甘やかされてます

くそ。

もう、会いてぇ。


こたつにふと目を向ける。

こいつは危険だ。

魔物が住んでる。


うるさいだの、しつこいだの、あっち行けだの。

俺、すげぇひでぇ事言ったらしいし。


「はぁ…」

深いため息が部屋に響く。


全然、んな事

思ってねぇよ…


悲しませたくなかったのに。


なのに…

あいつ。


俺が、泣かせたのに

戻ってきて。


グッと拳を握る。


普通…

キレて帰るだろ。


なんで、

戻ってきてんだよ。


あんなんされて…

嬉しくないわけないだろ。


……ずるいんだよ。

ほんと。


しかも俺。

あの後、抱いたとき。


つい、言っちまったし。

「かわいい」とかって。

我慢…

できなかったんだよな。


あんなん、

最中に言うタイプじゃねぇのに。


あん時の顔、

思い出しただけで、

やべぇ。


いつも、前向きで。

かと思えば

映画見たら

泣くし。

なんでも笑って流すタイプかと思ったのに。


ただ明るいだけじゃないんだよな。

…あいつ。


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