恋愛する気はなかったのに、年下の彼に甘やかされてます
ーーーーーー

「……って事があってね」

と、かくかくしかじか美空に話す私。

今日も予定が合って

あの釜焼きピザが食べれる店

【Grato(グラート)】にやって来た。


「え!なんかでもいい感じじゃない?」


前屈みになって

ズイっと超絶整った顔を近づけて来る美空。


「わかんないけど…」


「でも海側かー。それなりに距離あるねー。会えない距離じゃないけどね」


「うん。そうなんだよね。全然日帰りで行く事はできる距離ではあるよね」


そう私が話したところでクスクスと笑う美空。


「会う気満々じゃん」


言われてハッとする。


「ほんまや!」


「てかさ、彼、けいくん?けいくん30歳って事は、私とか大地くらいってことだよね?」


「ほんまや」


「真奈ちゃんそれしか言ってない」


「ほんまや!」


「あははは!鼻の穴よ。ひくつかせなくていいから。すーぐそうやってふざけるんだから真奈ちゃんは」


「ふふふふっ」


「けいくんて何の仕事してる人なの?」


運ばれて来たピザを切り取りながら

聞いて来る美空。


「あー、なんかねいろいろやってるっぽい。私もよくわかんないんだよね!」


「え?気にならないの?」


「ん?まぁ、ちゃんとしてるし……いっかって感じ」


「え?どゆこと?」


切られたピザを一口食べる。


「うまっ。なんか車屋とか、飲食店とか、レッカーとか」


「んん?」


「なんかここの店の店長とも知り合いらしいよ」


「へぇー。なんかわかんないけど忙しそうだね」
< 49 / 275 >

この作品をシェア

pagetop