遼くんは泣き顔がお好き。
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昼休憩の時間になると、ミカちゃんたちは誰よりも早く教室の中心に集まってお弁当箱を広げ始めた。
その中に嬉しそうに微笑むユアちゃんが居るのを見て、
安心してしまうあたしがいた。
これでよかったんだ。
そう思うしかなかった。
「くーはらさんっ、ちょっといい?
美化委員の件で大森先生が呼んでるから付いてきてもらっていい?」
肩を叩かれて振り向くと、宮尾くんがにこにこしながらあたしを見下ろしていた。
昼ごはんを一緒に食べる人も居ないし、ちょうどいい。
頷いてその背中についていくと、前を向いたまま宮尾くんが言った。
「これから昼ごはん、俺と食べない?」
「…え?」
聞き間違いかと思って聞き返すと、こちらを振り向いた目が遠慮がちにあたしを見つめる。
「久原さんが嫌じゃなかったら。
あれだったら、タミたちも呼ぶし」
「………」
「久原さんの友達はミカたちだけじゃないでしょ?
だからもうそんな顔しないでよ。大丈夫だって」
”大丈夫だって”
その言葉を聞いた瞬間身体中の力が抜けた。
昨日から生きた心地がしなかった。
うまく息もできなかった。
だけど宮尾くんの言葉でちょっとだけ、
ほんの少しだけ救われたような気がした。