檻の外で咲く恋2
振り向くと、
玲央が目を細めている。

芹羽「朝から機嫌悪いね」

玲央「寝起きだ」

短い返し。

でも。

その声は、どこか柔らかい。

羽美「れお、おはよ!」

玲央「ああ」

羽美に声をかけられて、
軽く頭を撫でる。

梓羽「……あー!」

梓羽も手を伸ばす。

玲央「はいはい」

抱き上げる。

そのまま、
自然と家族の形ができる。

芹羽「……」

ふと、視線が合う。

ほんの一瞬。

でも。

それだけで分かる。

もう、あの距離はない。

芹羽「……」

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