檻の外で咲く恋2
第十章 揺れる想い
 部屋は、静かだった。

時計の音だけが、
やけに大きく響く。

芹羽「……」

ソファに座ったまま、
動けずにいた。

病院から戻ってから、
ほとんど何も話していない。

お兄ちゃんも、
必要以上には何も言わなかった。

その気遣いが、
逆に胸に重く残る。

蒼真「玲央には、連絡を入れた」

ぽつりと、お兄ちゃんが言う。

顔を上げる。

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