檻の外で咲く恋〜玲央視点〜
第六章 取り戻せない距離
帰り道は、驚くほど静かだった。
隣に人がいるのに。
会話がないだけで、
ここまで空気が変わるのかと思う。
玲央「……」
何か言おうとして、
やめる。
言葉が見つからない。
見つかったとしても、
今さら何を言えばいいのか分からない。
玲央「……」
横を見る。
芹羽は、前を向いたまま歩いている。
いつもと同じはずの横顔。
でも。
明らかに違う。
距離がある。
物理的じゃない。
もっと、はっきりした線。
玲央「……」
自分で引いた線だ。
あの一言で。
――最初は責任だった。
隣に人がいるのに。
会話がないだけで、
ここまで空気が変わるのかと思う。
玲央「……」
何か言おうとして、
やめる。
言葉が見つからない。
見つかったとしても、
今さら何を言えばいいのか分からない。
玲央「……」
横を見る。
芹羽は、前を向いたまま歩いている。
いつもと同じはずの横顔。
でも。
明らかに違う。
距離がある。
物理的じゃない。
もっと、はっきりした線。
玲央「……」
自分で引いた線だ。
あの一言で。
――最初は責任だった。