好きになった人は、みんなのアイドルで
25話 推し
火曜日の3コマは空きコマで、
だいたい栞と学食でだべって過ごす。
外を見ると悠太郎くんもこの時間が空きコマのようで、
また友達とバスケをしていた。
それを見ている女の子もちらほら。
私の視線の先に気付いた栞が言う。
「今日もバスケしてるねー」
「してるねー」
「かっこいいねー」
「うん、かっこいいねー」
「あれ、なんか素直じゃん」
「……うん、推しとして見ることにした」
「なんで?まあ、別にいいと思うけど」
「なんか、遠い人だなって」
友達と笑いながらバスケをする悠太郎くんの笑顔が眩しい。
かっこいい。もっと話してみたい。仲良くなりたい。
でも……。
「ね、推しだと思ったら、カフェで名前呼ばれるのとか特典会みたいでやばくない!?」
あえて明るく言う。
「それはやばいね、めちゃくちゃ当たりのやつ」
「絶対呼んでくれるの、つむぎちゃんおつかれって」
つむぎちゃん、おつかれ。
悠太郎くんの顔が思い浮かぶ。
近づきたい、なんて思ったらダメだ。
ステージでキラキラ輝く悠太郎くんの動画を見たら、
好きだなんて、烏滸がましくて言えなかった。
……うん、推しだもん。
推しとしてなら、見ててもいいよね。
だいたい栞と学食でだべって過ごす。
外を見ると悠太郎くんもこの時間が空きコマのようで、
また友達とバスケをしていた。
それを見ている女の子もちらほら。
私の視線の先に気付いた栞が言う。
「今日もバスケしてるねー」
「してるねー」
「かっこいいねー」
「うん、かっこいいねー」
「あれ、なんか素直じゃん」
「……うん、推しとして見ることにした」
「なんで?まあ、別にいいと思うけど」
「なんか、遠い人だなって」
友達と笑いながらバスケをする悠太郎くんの笑顔が眩しい。
かっこいい。もっと話してみたい。仲良くなりたい。
でも……。
「ね、推しだと思ったら、カフェで名前呼ばれるのとか特典会みたいでやばくない!?」
あえて明るく言う。
「それはやばいね、めちゃくちゃ当たりのやつ」
「絶対呼んでくれるの、つむぎちゃんおつかれって」
つむぎちゃん、おつかれ。
悠太郎くんの顔が思い浮かぶ。
近づきたい、なんて思ったらダメだ。
ステージでキラキラ輝く悠太郎くんの動画を見たら、
好きだなんて、烏滸がましくて言えなかった。
……うん、推しだもん。
推しとしてなら、見ててもいいよね。