好きになった人は、みんなのアイドルで
80話 助けて
お昼を食べようと思って学食に入ったものの、やはり人目が気になる。
(……なんか気持ち悪いし、お昼食べなくていいや)
昨日も結局、夜ご飯にゼリーを食べただけ。
食欲が無い日が続いていた。
学食を出ようとして振り返ると入口で悠太郎くんと会う。
「紬ちゃん、おつかれ」
「あ、悠太郎くん……またね」
そのまますれ違おうとする。
「紬ちゃん」
腕を掴まれる。
……え。やめて。こんな人の多いところで。
「紬ちゃん、ごめん、俺のせいなら、話して」
やめて。やめて。……見ないで。いやだ。怖い。
呼吸が浅くなる。胸の奥がつかえる。息ができない。……苦しい。
思わず悠太郎くんの手を振り払っていた。
「……っ、ごめん」
そのまま悠太郎くんの顔も見ずに走り出す。
どこか、どこかで早く1人になりたかった。
トイレの個室に入って、扉を閉めた瞬間、涙が出る。
息が苦しくて、その場にしゃがみ込む。
悠太郎くんの手、強かったのに、振り払ったらあっさり離れた。
そんなことしたくなかったのに。
本当は、話したいのに。
しばらく声を押し殺して泣いた。
どうしたらいいのか、分からなかった。
(……なんか気持ち悪いし、お昼食べなくていいや)
昨日も結局、夜ご飯にゼリーを食べただけ。
食欲が無い日が続いていた。
学食を出ようとして振り返ると入口で悠太郎くんと会う。
「紬ちゃん、おつかれ」
「あ、悠太郎くん……またね」
そのまますれ違おうとする。
「紬ちゃん」
腕を掴まれる。
……え。やめて。こんな人の多いところで。
「紬ちゃん、ごめん、俺のせいなら、話して」
やめて。やめて。……見ないで。いやだ。怖い。
呼吸が浅くなる。胸の奥がつかえる。息ができない。……苦しい。
思わず悠太郎くんの手を振り払っていた。
「……っ、ごめん」
そのまま悠太郎くんの顔も見ずに走り出す。
どこか、どこかで早く1人になりたかった。
トイレの個室に入って、扉を閉めた瞬間、涙が出る。
息が苦しくて、その場にしゃがみ込む。
悠太郎くんの手、強かったのに、振り払ったらあっさり離れた。
そんなことしたくなかったのに。
本当は、話したいのに。
しばらく声を押し殺して泣いた。
どうしたらいいのか、分からなかった。