終わりから始まる恋を、君と
「……お前は」
低く、問いかける。
「これが“何か”分かって言ってるのか?」
一歩、近づく。
重い足音。
「こいつは吸血鬼。」
言葉を区切るように、はっきりと。
「人の血を啜る化け物だ」
地下の空気が、さらに冷たくなる。
「情けをかける価値なんてない存在なんだよ」
突き放すような声。
その言葉に――
ルカの瞳が、わずかに揺れた。
否定もできず、
ただ歯を食いしばることしかできない。
けれど。
雫は――
一歩も、引かなかった。