終わりから始まる恋を、君と
この感情の名前は✗✗
教会を出たとき、外の空気はやけに冷たかった。
朝でも昼でもない、曖昧な光。
人の気配がない道を選びながら、
雫はルカを支えたまま歩き続ける。
「……っ、は……」
ルカの呼吸が浅い。
時々、足がふらつく。
そのたびに、雫は強く支え直した。
何も言わない。
何も聞かない。
ただ、「安全な場所」を探すことだけに集中していた。
町の外れへ。
人の視線のない路地へ。
どこでもいい。
とにかく、今はここじゃない場所。
そうして、気づけば――
石壁に囲まれた細い路地裏にたどり着いていた。