終わりから始まる恋を、君と
第二章 君という人
最初に感じたのは、匂いだった。
土と、木と、少しだけ薬草の匂い。
埃っぽくもないし、嫌な感じもしない。
……ここ、どこだろう。
雫は、ゆっくりと目を開けた。
天井が見える。
低くて、木でできた天井。
自分の部屋じゃない。
そうだ、私はあの家から逃げ出して―――
全てを思い出し、心臓が強く跳ねた。
反射的に体を起こそうとしたが、上手く力が入らない。
その拍子に、腕に走った痛みに、思わず顔を歪める。
「……っ」
その音を聞いたのか、足音がした。
床板が、静かに鳴る。
「……起きたか」
低く、落ち着いた声。
雫は、息を止めた。
土と、木と、少しだけ薬草の匂い。
埃っぽくもないし、嫌な感じもしない。
……ここ、どこだろう。
雫は、ゆっくりと目を開けた。
天井が見える。
低くて、木でできた天井。
自分の部屋じゃない。
そうだ、私はあの家から逃げ出して―――
全てを思い出し、心臓が強く跳ねた。
反射的に体を起こそうとしたが、上手く力が入らない。
その拍子に、腕に走った痛みに、思わず顔を歪める。
「……っ」
その音を聞いたのか、足音がした。
床板が、静かに鳴る。
「……起きたか」
低く、落ち着いた声。
雫は、息を止めた。