終わりから始まる恋を、君と
第三章 もっとずっと
雫はまだルカの袖を掴んでいた。

離すつもりはなかった。

けれど、次の瞬間――

不意に、その手を強く、けれど震える指で握り返された。

「……っ」

驚く間もなく、ルカの体がぐらりと傾いた。

「……ル、カ……?」

問いかけるより早く、彼はそのまま雫の肩に、そっと――いや、

縋るようにもたれかかってきた。

「ひゃっ……!」

思わず、短い悲鳴が零れる。
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