近くにいるための嘘
26話 すれ違い
……ここで、4月から大学生活を送る。
自分に言い聞かせて、門をくぐる。
大丈夫。YUTAROくん、力を貸してね。
ボロボロのノートを抱き締める。
「行ってきます」
見送りに来てくれたママに手を振る。
ーー
「よーい、はじめ!」
ふーっと深呼吸をしてから問題を開く。
……大丈夫、解ける。
あ、これ、あのノートに書いたやつ。
何度も何度も見返した。
……うん、分かる。
ーー
試験はあっという間だった。
なんか、解けた気がする。
……ありがとう、YUTAROくん。
ふと、すれ違った男の子が気になって振り返る。
人混みに紛れて、もう姿は見えない。
……東京は、やっぱかっこいい子いるんだな。
え、4月から一緒だったりして。
……ちょっと楽しみかも。
何の根拠も無いのに、合格している気がした。
さっきすれ違ったのは、ノートに貼ってる推しだったなんて、夢にも思わなかった。
自分に言い聞かせて、門をくぐる。
大丈夫。YUTAROくん、力を貸してね。
ボロボロのノートを抱き締める。
「行ってきます」
見送りに来てくれたママに手を振る。
ーー
「よーい、はじめ!」
ふーっと深呼吸をしてから問題を開く。
……大丈夫、解ける。
あ、これ、あのノートに書いたやつ。
何度も何度も見返した。
……うん、分かる。
ーー
試験はあっという間だった。
なんか、解けた気がする。
……ありがとう、YUTAROくん。
ふと、すれ違った男の子が気になって振り返る。
人混みに紛れて、もう姿は見えない。
……東京は、やっぱかっこいい子いるんだな。
え、4月から一緒だったりして。
……ちょっと楽しみかも。
何の根拠も無いのに、合格している気がした。
さっきすれ違ったのは、ノートに貼ってる推しだったなんて、夢にも思わなかった。