近くにいるための嘘
50話 特別
「悠太郎くんっ」
「今帰り?一緒に帰ろ」
勇気を出して声を掛けてみる。
「お、美桜ちゃん。いいよ、帰ろ」
駅に向かって並んで歩く。
夢みたいな時間。
「最近、悠太郎くん人気者だね」
少し寂しくて意地悪な言い方をしてしまう。
「あー、なんかね、俺の番組出演してた時の動画が出回ってるみたい」
悠太郎くんが苦笑いする。
「あのとき、皆見てくれてたら良かったのにね」
悠太郎くんが脱落した時のことを思い出して、胸が苦しくなる。
「いつ見つけてくれても嬉しいけど」
「美桜ちゃんみたいにあのとき見つけてくれてたのはやっぱ嬉しい」
「美桜ちゃんは特別だよ」
……特別。
私、悠太郎くんの特別?
「美桜ちゃんの応援に応えられるように頑張らないと」
私の応援が、直接推しに伝わっている。
「……十分だよ」
そんなの、もう、存在だけで、十分だった。
「今帰り?一緒に帰ろ」
勇気を出して声を掛けてみる。
「お、美桜ちゃん。いいよ、帰ろ」
駅に向かって並んで歩く。
夢みたいな時間。
「最近、悠太郎くん人気者だね」
少し寂しくて意地悪な言い方をしてしまう。
「あー、なんかね、俺の番組出演してた時の動画が出回ってるみたい」
悠太郎くんが苦笑いする。
「あのとき、皆見てくれてたら良かったのにね」
悠太郎くんが脱落した時のことを思い出して、胸が苦しくなる。
「いつ見つけてくれても嬉しいけど」
「美桜ちゃんみたいにあのとき見つけてくれてたのはやっぱ嬉しい」
「美桜ちゃんは特別だよ」
……特別。
私、悠太郎くんの特別?
「美桜ちゃんの応援に応えられるように頑張らないと」
私の応援が、直接推しに伝わっている。
「……十分だよ」
そんなの、もう、存在だけで、十分だった。