近くにいるための嘘
59話 こっち見て
「美桜ちゃん、おはよ」
「……おはよ」
恋の自覚と、失恋を同時にするなんて、人生は残酷だ。
それでもどうしようもなく、悠太郎くんはかっこいい。
「どした?元気無いね」
今すぐ飛びついて、
悠太郎くんのせいだよ、なんて言っても、
私のことを見てくれるわけじゃない。
「んー、ちょっと寝不足」
確かに寝不足ではある。全然眠れなかった。
「そっか、無理しないでね」
微笑む悠太郎くんが、初めてちょっと憎い。
無理しなかったら、今日大学になんて、来れなかった。
「もうすぐ夏休みでしょ?何するの?」
腕を絡める。
ねえ、お願い、私を見てよ。
「んー、レッスン漬けかな」
「つまんなくてごめん」
悠太郎くんの話、つまらないことなんてないよ。
……知ってるでしょ、私、悠太郎くんのこと全部好きで。
「そっか、無理しないでね」
「うん、ありがと美桜ちゃん」
悠太郎くんと話しているのに、なんだか泣きそうで。
夏休みでしばらく会えないことに、ほっとしている自分もいた。
「……おはよ」
恋の自覚と、失恋を同時にするなんて、人生は残酷だ。
それでもどうしようもなく、悠太郎くんはかっこいい。
「どした?元気無いね」
今すぐ飛びついて、
悠太郎くんのせいだよ、なんて言っても、
私のことを見てくれるわけじゃない。
「んー、ちょっと寝不足」
確かに寝不足ではある。全然眠れなかった。
「そっか、無理しないでね」
微笑む悠太郎くんが、初めてちょっと憎い。
無理しなかったら、今日大学になんて、来れなかった。
「もうすぐ夏休みでしょ?何するの?」
腕を絡める。
ねえ、お願い、私を見てよ。
「んー、レッスン漬けかな」
「つまんなくてごめん」
悠太郎くんの話、つまらないことなんてないよ。
……知ってるでしょ、私、悠太郎くんのこと全部好きで。
「そっか、無理しないでね」
「うん、ありがと美桜ちゃん」
悠太郎くんと話しているのに、なんだか泣きそうで。
夏休みでしばらく会えないことに、ほっとしている自分もいた。