いじわる主治医は、私にだけ甘い
まるであたたかな布団の中で抱きしめられているような心地よさの中で目が覚めた。
「冴、冴、よく頑張ったな。無事手術は終わったよ」
「さ、彩人……ありがとう……ございました」
手を伸ばしたら、手を握り返してくれた。
あたたかくしっかりした手が生きるって意味を教えてくれた。
ここに”生きる”がある。
「ただ子宮を残した以上、再発の可能性が0とは言えません」
「大丈夫……私はもう、一人じゃないから」
「冴!」
ここから先の未来は、君と歩んでいける。
完璧な未来じゃなくていい。
彩人と慶人さんと、悩みながら笑いながら過ごす未来が一番の宝物だから。
お願いだから、神様、それだけは私から奪わないで。
どんなに時間がたっても。
何度でも生きていくから、前へ進むことを諦めないから。
その隣には、必ず”君”がいてほしいんだ。
これが私の愛の証ーー
そこから先は日にち薬で、だんだんと状態は良くなり、一週間程度で退院の日を迎えられた。
「冴さん、退院おめでとう。今度、僕が気に入ってるラウンジがあるんだけど一緒に行かない? 本もたくさん置いてあって、仕事の参考にもなると思うんだ」
「おい、慶人。お前は遠慮ってものをしらないのか。冴は俺のものだ」
「こらこら二人とも、病院で兄弟喧嘩はやめてください(笑)」
「冴はどっちがいい!?」
「最初は三人でどっか行きたいな。私、二人にすごく感謝してるから」
「仕方ないな。こいつは邪魔だけど、冴のお願いなら」
「冴さんはどこに行きたい?」
「んープラネタリウムとか! あ、水族館もいいなあ」
「もう少し元気になったら両方行こうね」
「うん、ありがとう慶人さん!」
こうして私は退院して、仕事復帰までの残り数週間は療養に専念した。
「冴、冴、よく頑張ったな。無事手術は終わったよ」
「さ、彩人……ありがとう……ございました」
手を伸ばしたら、手を握り返してくれた。
あたたかくしっかりした手が生きるって意味を教えてくれた。
ここに”生きる”がある。
「ただ子宮を残した以上、再発の可能性が0とは言えません」
「大丈夫……私はもう、一人じゃないから」
「冴!」
ここから先の未来は、君と歩んでいける。
完璧な未来じゃなくていい。
彩人と慶人さんと、悩みながら笑いながら過ごす未来が一番の宝物だから。
お願いだから、神様、それだけは私から奪わないで。
どんなに時間がたっても。
何度でも生きていくから、前へ進むことを諦めないから。
その隣には、必ず”君”がいてほしいんだ。
これが私の愛の証ーー
そこから先は日にち薬で、だんだんと状態は良くなり、一週間程度で退院の日を迎えられた。
「冴さん、退院おめでとう。今度、僕が気に入ってるラウンジがあるんだけど一緒に行かない? 本もたくさん置いてあって、仕事の参考にもなると思うんだ」
「おい、慶人。お前は遠慮ってものをしらないのか。冴は俺のものだ」
「こらこら二人とも、病院で兄弟喧嘩はやめてください(笑)」
「冴はどっちがいい!?」
「最初は三人でどっか行きたいな。私、二人にすごく感謝してるから」
「仕方ないな。こいつは邪魔だけど、冴のお願いなら」
「冴さんはどこに行きたい?」
「んープラネタリウムとか! あ、水族館もいいなあ」
「もう少し元気になったら両方行こうね」
「うん、ありがとう慶人さん!」
こうして私は退院して、仕事復帰までの残り数週間は療養に専念した。