いじわる主治医は、私にだけ甘い
彩人は週に1,2度、私の体調のいい時に夜の営みを求めてきた。私の方も彩人を受け入れた。始めは怖くて苦痛も感じた行為だったけど、何度か重ねていくうちに心も解け、彩人の愛を一身に感じる時間になった。

「冴、愛してる」

「彩人、私も」

甘くてとろけるような時間を過ごした。

肌が触れ、温もりを求め合う幸せを永遠に感じていたいくらいだった。


そんな新婚生活も数ヶ月過ぎた頃、私はいよいよ転職という時に体調を崩した。

「ここの所、家事に仕事と転職の勉強まで頑張り過ぎてたんだろ。ゆっくり休んだらいい」

「うん。彩人ごめ……うっ気持ち悪い」

「洗面所連れていく」

お姫様抱っこですぐに洗面所に運んでくれた。

「ここまでで大丈夫か?」

私は頷くだけで精一杯で青い顔で応えたまま、トイレで嘔吐した。

暫くして出てくると、彩人が腕組みして立っていた。
いつもの心配そうな顔とも少し違う、神妙な表情だった。

「なぁ、冴、最後に生理きたのがいつか分かるか?」

「あ……そう言えば今月来てないかも……ってそれは」

「念の為にうちの病院で検査しよう、すぐ」

そうして、桐ヶ谷産婦人科に車で乗せられて連れていかれた。
まさか……こんなことになるとは。
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