Nocturne of Light~ノクターン オブ ライト~
焼きたてのパンに、
湯気の立つスープ、
彩りのいい卵料理にサラダ。


(すごい···)
思わず見入ってしまう。


レオンは報告書から目を離さないまま、
ぽつりと呟く。

「冷めるぞ」
「あ、はいっ··。頂きます」

リリィは、
一口、口に運ぶ。

「···おいしい」
思わず、こぼれる。


その素直な反応に、
カインは、ふっと笑う。

「そんな顔されると、用意した側も嬉しいね」


リリィははっとして、
少しだけ顔を赤くする。

「す、すみません。ちゃんとした食事久しぶりで···」

「謝ることないよ」

優しい声のトーン。

「むしろ、ちゃんと食べてくれた方が助かる」

そのやり取りを、
レオンは無言で聞いている。

そして少し、
視線だけをリリィに向ける。

(···食えてるな)

ほんのわずかに、
空気が緩む。
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