Nocturne of Light~ノクターン オブ ライト~
「私が連れて行かれたのは、小さな組織でした。」


シグナ持ちを落ち着かせる為
力を安定させる為
組織をつぶす為
金儲けの為

何度も、
何度も使わされた。

“便利な道具みたいに。

「力を使うたび、苦しくて。でも、逃げだそうとしたら酷い目にあって」


カップを持つ手が、
小さく震える。

「だから··隙を見て逃げました」

静かな声。
「でも···」
そこで言葉が詰まる。

カインは静かに
「捕まった?」


リリィは小さく頷く。
「何度も」

逃げて、捕まって
また逃げて。
その繰り返し。


その間に、
少しずつ広まっていった
“調律”
の存在。

シグナを整える、
特別な力。

欲しがる人間は、
どんどん増えていった。
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