経済学部一の人気者が同じ学部の大人しい女の子に一目惚れした理由│Quiet Strength×Soft Strength
「いや、落とすって言ってもあれだろ? まずはお昼一緒に行こうとか連絡先を聞くっていうだけのレベルだろ?」

「あー。それなら納得。あいつ、他人の懐に入るのは上手いからな。お調子者だし」

「え? でもそれなら尚更瀬戸さん、何で回避したんだ?」

「警戒されたんじゃね?」

「宮城の邪な心に気付いたって事? じゃあ、瀬戸さんの方が百戦錬磨って事じゃん。あのナチュラルメイクは一周回った後に行きついたのかな」

「ナチュラルメイクって、自然に見えるしっかりメイクらしいからな。案外、本当に一周回ってるかも」

「清純そうなのに」

「本当にそのままで、初心すぎて引いたという可能性もあるぞ」

「いやー。何だかんだ隙は無いぞ。髪も爪も派手じゃないけど綺麗だし」

「でも、流石にあの宮城より上手とか信じたくねー」

「そうなってくると彼氏が本当にいるのかも分からないな」

「彼氏もいないのに宮城を撥ね除けるとか、いよいよ外と中のギャップがやば過ぎるだろ」

「それはそれであり寄りのあり」

「右に同じ」

「あー。誰か真実を知る人物はいないのかー」

 その近くで一人の男が席を立つ。こちらも食事を終えたようだ。空の食器を載せたトレーを持ち上げてそこから歩き始めた。
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