同じ家なのに君は遠い
短い返事。

でも昨日みたいな“壁”は少し薄い気がした。

天音は席に座る。

沈黙。

でも不思議と嫌ではない。

そのとき、遥斗が窓の外を見ながら言った。

「今日、雨降るらしい」

「え?」

「朝、天気予報で言ってた」

それだけ。

会話が終わる。

でも、“話しかけられた”ことに少し驚く。

天音は慌てて頷いた。

「そうなんですね……」

遥斗は小さく「ん」と返してコーヒーを飲む。
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