同じ家なのに君は遠い
天音は小さく頷いて遥斗の隣へ行く。

廊下を歩き始めた瞬間、後ろから女子の声が聞こえた。

「え、あれ絶対付き合ってるじゃん」

胸が跳ねる。

天音は思わず歩く速度を上げた。

その横で、遥斗が小さく言う。

「気にすんな」

「……無理です」

「なんで」

「だって、見られてるし……」

小さく言うと、遥斗は少しだけ黙った。
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