わたし、まだ話してる。
彼はニュースが好きだった。
というより、ニュースに反応するのが好きだった。
夜、彼の家でご飯を食べながらテレビを見ていると、だいたい何かが始まる。
政治。
税金。
若者。
会社。
住んでいる地域。
「ほんと終わってるよな、この街」
ビールを飲みながら、彼は言う。
「上のやつら何もわかってないし」
彼はちゃんと選挙にも行く人だった。
だから私は最初、
“社会に興味を持ってる人”
なんだと思っていた。
でも、話を聞いているうちに、少しずつ違和感が増えていった。
彼は、深掘りを嫌う。
文句は言う。
でも考え続けない。
「でも、こういう見方もあるんじゃない?」
私がそう言うと、彼はすぐに口を開く。
「違う違う違う!」
その勢いに、私は毎回少しだけ押される。
彼の中ではたぶん、
“意見“
なのだと思う。
というより、ニュースに反応するのが好きだった。
夜、彼の家でご飯を食べながらテレビを見ていると、だいたい何かが始まる。
政治。
税金。
若者。
会社。
住んでいる地域。
「ほんと終わってるよな、この街」
ビールを飲みながら、彼は言う。
「上のやつら何もわかってないし」
彼はちゃんと選挙にも行く人だった。
だから私は最初、
“社会に興味を持ってる人”
なんだと思っていた。
でも、話を聞いているうちに、少しずつ違和感が増えていった。
彼は、深掘りを嫌う。
文句は言う。
でも考え続けない。
「でも、こういう見方もあるんじゃない?」
私がそう言うと、彼はすぐに口を開く。
「違う違う違う!」
その勢いに、私は毎回少しだけ押される。
彼の中ではたぶん、
“意見“
なのだと思う。