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 エドワードは先ほど来たばかりだと言うのに、軽い足取りでさっさと図書室を出て行ってしまった。

 え……これは何? と、正直に言えば思って仕舞ったけれど、もしかしたら私に挨拶をして帰るつもりだったのかもしれないし……一度も、そんなことはなかったけれど。


◇◆◇


 約束の週末、エドワードはなんと一時間遅れの遅刻だった。

「……エドワード。私あまり……忙しい貴方の遅刻に、うるさく言うつもりはないんだけど……」

 私はグレイグ公爵家の家紋が描かれた馬車に乗り込み、隣に座ったエドワードを睨んだ。

「うん……ごめん」

 下手な言い訳も出来ない状況にあるエドワードは、申し訳なさそうに苦笑いしていた。

「せめて遅刻するとわかった時点で、教えてくれれば良かったのに。ドレスも髪型も一生懸命考えていたのに、遅刻するなんて信じられないわ……」

 せっかくのデートだしあまり不満は言わない方が良いかもしれないとは思って居たけれど、どうしても我慢仕切れずに言ってしまった。

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