令嬢ランキング、一位になってみせます!
 あのまま、もし幼馴染エドワードと結婚しているならば、それはしなくて良い努力だったかもしれない。

 けれど、結局のところ、エドワードは私以外と結婚するのだ。その事実を思えば、ずきんと胸が痛んで両手で押さえた。

 私は……将来、エドワードと結婚するって、そう思って居た。彼は私との時間を大切にしてくれていたし、長い時間を共にしていた。

 けれど、エドワードは約束なんて忘れてしまっているだろうし、社交界デビューも終えた私に結婚を申し込んでくれることもなかった。

 ただの悲しい、思い込みでしかなかった。

「次は、ドレス。そして、髪型ね……」

 エドワードの事を考えていても、ただ悲しくなるだけだ。だから、出来るだけ別のことに意識を逸らそうと思った。

 誰かが失恋してしまえば髪を切りたくなる気持ちが、今ならば理解出来る。

 彼のことを考えてしまえば足元が底のない沼になりそうなくらい、気持ちが沈んで戻ってこられないのだから、外見を無理にでも変えて気分を変えるしかない。


◇◆◇


< 62 / 194 >

この作品をシェア

pagetop