初恋は身近なところに 〜モテ男子の一途な溺愛〜
少しして、裏庭だと思う場所に着いて水谷くんは手を離した。
「ごめん、いきなり連れ出して……」
えっ……!どうして水谷くんが謝るんだろうっ……。
訳が分からなくて、私は笑顔を向けた。
「私、あんなふうに言ってくれてすごい嬉しかった。ありがとう!水谷くん」
お礼を言うと、顔を真っ赤にした水谷くん。
「花音さんの笑顔って破壊力すごいな……」
なんて言ったんだろう?
ぼそっと呟いた水谷くんに首を傾げる。
「いや……あと花音って呼んでごめん。牽制するために……」
牽制……?
それはよく分からないけど、花音って呼ばれてむしろ嬉しかった。
「あのさ……よければこれからも花音って呼んでもいい?」
「うんっ……!」
嫌なわけがなく、笑顔で頷いた。
「ありがとう!俺のことも海でいいよ」
えっ……!そ、それはだいぶハードルが高いっ……!
「海くんって呼んでもいい?」
今はこれが限界っ……!
「もちろん!改めてよろしく、花音」
水た……海くんに名前で呼ばれ、ドキッと胸が跳ねた。
これ、心臓に悪いっ……!
ドキドキする胸を隠しながら、大きく頷いた。
「うんっ!」