トップアイドルは白衣の天使に恋をする-second-
「はいはい、とりあえず乾杯しよ!」

蒼依くんが明るい声を上げながら、テーブルへ飲み物を並べていく。

ピザに唐揚げ。

お寿司にスイーツまで並んでいて、完全にホームパーティー状態だった。

「豪華……」

思わず呟くと。

「陽貴さんめっちゃ気合い入れてたからね」

奏くんがくすっと笑う。

その瞬間。

「言うな」

陽貴くんが少し照れた顔をする。

珍しい。私は思わず笑ってしまった。

「すごく嬉しい」

そう言うと。

陽貴くんが一瞬だけこっちを見て、ふっと優しく笑う。

「……ならよかった」

その顔が甘すぎて、また心臓がうるさくなる。

「はいはいそこイチャつかなーい!」

蒼依くんが即座に茶化す。

「もう見慣れたけど普通に甘すぎるからねこの二人」

「ほんとそれ」

優朔さんまで頷いていて、私はさらに恥ずかしくなった。

「紗凪ちゃん顔真っ赤」

「だって、、」

そんなやり取りに、またみんなが笑う。

グラスを持って、円になって座る。

「じゃあ!」

蒼依くんが勢いよく立ち上がる。

「大阪でも頑張れ紗凪さん会!」

「あと陽貴さんの遠距離耐久レース開幕会!」

「勝手に変な会追加すんな」

陽貴くんが呆れたように返す。

でもその空気が楽しくて、自然と笑顔になる。

「「「「乾杯ー!」」」」

みんなの声が重なる。

グラスが軽くぶつかる音。

その瞬間、なんだか胸がいっぱいになった。

こうして笑い合える時間が、本当に大切だった。

ご飯を食べながら、自然と会話が盛り上がる。

「大阪ってたこ焼き毎日食べるの?」

蒼依くんが真顔で聞いてくる。

「食べないと思うけど……」

「えぇ!?夢壊れた!」

「なんの夢だよ」


優朔さんの冷静なツッコミに、部屋の中がまた笑いに包まれる。

蒼依くんは「だって大阪って毎日粉もん食べてるイメージじゃん!」とまだ騒いでいて、奏くんが「偏見だな」と穏やかに笑っていた。
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