月下ノ姫
海未「……意味分かんない」

海未が先に歩き出す

その背中を見ながら、 伊織は小さく目を細めた

自分でも分かっている

こんな感情、 仲間に向けるものじゃない

だけど

海未が誰かに笑うたび、 胸の奥が黒くなる

自分だけを見てほしい

そんな感情を、 もう隠しきれなかった





< 17 / 81 >

この作品をシェア

pagetop