月下ノ姫
5章 近づくな
放課後
海未は一人、 屋上へ来ていた
薄暗い空
フェンス越しに見える街並み
風が、 ラベンダーの髪を揺らす
海未「……はぁ」
小さく息を吐き、 手持ちシーシャを口元へ運ぶ
白い煙が、 空へ溶けていく
ここだけは静かだった
誰にも邪魔されない
何も考えなくていい
海未はフェンスへ寄り掛かりながら、 目を閉じる
だけど
──ガチャ
屋上の扉が開く音
海未「……」
振り返らなくても分かる
伊織「またここ」
海未「来ると思った」
伊織は海未の隣へ来る
海未は一人、 屋上へ来ていた
薄暗い空
フェンス越しに見える街並み
風が、 ラベンダーの髪を揺らす
海未「……はぁ」
小さく息を吐き、 手持ちシーシャを口元へ運ぶ
白い煙が、 空へ溶けていく
ここだけは静かだった
誰にも邪魔されない
何も考えなくていい
海未はフェンスへ寄り掛かりながら、 目を閉じる
だけど
──ガチャ
屋上の扉が開く音
海未「……」
振り返らなくても分かる
伊織「またここ」
海未「来ると思った」
伊織は海未の隣へ来る