月下ノ姫
6章 優しさを知らない
校門前

そこには、 異様な光景が広がっていた

黒と深紅の特攻服

何十人もの男たち

周囲の生徒たちは、 恐怖で離れた場所から見ている

生徒「……夜叉だ」

生徒「ヤバくね?」

ざわつく声

その中心で

一人の男が、 バイクにもたれ掛かって笑っていた

黒髪

鋭い目

危険な色気

夜叉総長

男は海未を見るなり、 嬉しそうに目を細める

夜叉総長「来たじゃん、白月」

海未「……何の用」

夜叉総長「顔見に来た」

流生「は?」

伊吹「ふざけてんのか」

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