月下ノ姫
失う怖さ

全部が一気に溢れた

伊織「海未」

伊織がそっと海未へ近付く

海未は震えるまま、 伊織の服を掴んだ

海未「……怖かった……」

伊織の目が揺れる

海未「みんな居なくなるの、嫌……」

その声は、 今にも壊れそうだった

伊織は静かに海未を抱き寄せる

優しく

絶対壊さないように

伊織「……大丈夫」

海未「っ……」

伊織「俺はお前の側から消えない」

その言葉に、 海未は更に涙を零した

初めてだった

“愛されてる”

そう感じたのは





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