バド×ハピ~きみのことなんか好きじゃないし!~
これもしょーがないって思うしかないのかなぁ、本当にいつか大丈夫って思える日が来るのかなぁ…

「ひな、はい!」

「…。」

「手!」

「…またこれやるの?」

「あたりまえだよ!」

急かされて、これもしょーがなく手を差し出した体育館の隅っこで。

「僕らのお決まりだから!」

両手を出したら、陽向も同じように両手を出してわたしの手を握る。
ぎゅっと握った手は熱くて女の子みたいな格好してるのに手は男の子なんだって思っちゃう、それが最初は落ち着かなくて嫌だったんだけど…

試合のたびこうだからいい加減慣れちゃった。

「ひな、絶対勝とう!!!」

陽向が手を握ったままわたしの顔を見るからうんっと頷いて握り返す、これが試合前のわたしたち。

いつからだっけ?
なんでこんなことするようになったのかー…

やばい、忘れた。
流れ作業でやってるから忘れちゃった。

「これすると気合い入るよな~!」

でも陽向が必ず誘ってくるから。

「これやると緊張しなくなんの!すごくね!?」

「…陽向は緊張しぃだからじゃん」

何度も言うけど陽向が言うからしょーがなく、わたしは別にこんなことしたいわけじゃないんだけど…
でも陽向に言われるとわたしもそう思えるから、勝とうって勝ちたいって素直な気持ちになれるから。

それにね、わかっちゃうんだ。


コートの中ではわかっちゃうの、陽向のこと。

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