好きになった人は、みんなのアイドルで 3
20話 知らない匂い
「これ、着とけば」
休憩室で海斗くんにパーカーを投げられる。
思わず受け取って、「え?」と聞く。
「エアコン効きすぎて寒いんじゃない?」
「顔色悪いよ」
「大丈夫」
……ほんとは、具合が悪かった。
生理二日目でお腹が痛いし体もだるい。
確かに寒くて、上着をもう少し厚いのにすれば良かったと後悔していたところだった。
「帰りなよ」
「……でも、今日2つ学科受けたら、来週仮免試験受けられるから」
「じゃあ、それ着てて」
「着るか、帰るか、どっちか」
……悠太郎くんみたい。
私って、そんなに顔に出てるのかな。
「……じゃあ着る。ありがと」
袖を通すと、知らない男の子の匂いがした。
……悪いこと、してるみたい。
……やっぱりだめだ。パーカーを脱ぐ。
「あ、エアコンの温度少し上げてもいいっすか?」
海斗くんがスタッフさんに話し掛ける。
スタッフさんが温度を上げてくれる。
「これで俺のパーカーは要らないか」
私が脱いだパーカーを海斗くんが笑って回収する。
……私の気持ち、見透かしたみたい。
「ごめん、ありがと」
海斗くんは、ひらひらっと手を振って休憩室を出て行った。
休憩室で海斗くんにパーカーを投げられる。
思わず受け取って、「え?」と聞く。
「エアコン効きすぎて寒いんじゃない?」
「顔色悪いよ」
「大丈夫」
……ほんとは、具合が悪かった。
生理二日目でお腹が痛いし体もだるい。
確かに寒くて、上着をもう少し厚いのにすれば良かったと後悔していたところだった。
「帰りなよ」
「……でも、今日2つ学科受けたら、来週仮免試験受けられるから」
「じゃあ、それ着てて」
「着るか、帰るか、どっちか」
……悠太郎くんみたい。
私って、そんなに顔に出てるのかな。
「……じゃあ着る。ありがと」
袖を通すと、知らない男の子の匂いがした。
……悪いこと、してるみたい。
……やっぱりだめだ。パーカーを脱ぐ。
「あ、エアコンの温度少し上げてもいいっすか?」
海斗くんがスタッフさんに話し掛ける。
スタッフさんが温度を上げてくれる。
「これで俺のパーカーは要らないか」
私が脱いだパーカーを海斗くんが笑って回収する。
……私の気持ち、見透かしたみたい。
「ごめん、ありがと」
海斗くんは、ひらひらっと手を振って休憩室を出て行った。